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Slackカスタム絵文字と企業文化の考察

多くの企業で導入されているであろうコミュニケーションツールSlack。カスタム絵文字の追加ができることはあまりにも有名で、note上でも多くの企業がその活用事例を公開しています。

弥生も例に漏れずSlackとカスタム絵文字を活用しており、便利なものから若干用途不明なものまで多種多様な絵文字が存在しています。それらを日常的に駆使しながら日々を過ごしていましたが、ひとつの疑問が湧いてきます。

「弥生で一番使われている絵文字って、なんなんだろう……?」

気になって仕方なかったので、開発本部のエンジニアに相談してみたところ、快く受けていただくことができ、ランキングが抽出できました!
さらに本部ごとに分けてみると、それぞれの文化も透けて見えてきます。

今回は「弥生におけるカスタム絵文字人気(使用数)ランキング」とともに、各本部の特徴をご紹介します!

集計データ
集計期間:2022/10/01-2023/06/30
対象:開発本部・マーケティング本部・顧客サービス本部(※集計時点の名称)
※管理本部は集計事情により除外

🏆使用数ランキング:全社編

いきなり衝撃的過ぎる結果ですが、1位には約ダブルスコアの差をつけて「ほうれんそう(:hourensou)」が輝きました!

(いらすとやさんの素材です)

「報・連・相と、漢字で伝えるよりも嫌味がなくていいかな~」というのが登録の経緯だそうですが、それにしたって凄まじい使用量。

その他は業務連絡系が多く、Slack社の提唱する「楽しく仕事を進め、メッセージに素早く反応する」という動きが体現されているのがわかります。


続いて個別の本部単位で見ていきましょう!

🏆使用数ランキング:開発本部編

開発本部は約9割の社員がリモートワークを行っているという事情から、メンバーに向けた連絡をSlackで行うことが多くなっています。そのため既読印として使える「承知」「済」などが上位に来ているのかもしれません。

加えて、絵文字ではなく「ありがとうございます」のような文字が多いのも特徴的。曖昧な記法を避け、はっきりと状況を表すのはエンジニアの多い組織を表している印象です。

リリースの際にはお祝いの気持ちを表すクラッカーが輝いているのをよく見かけます!

🏆使用数ランキング:マーケティング本部編

全体と比べて、「かしこまり」「任した!」など、やや砕けた絵文字が多いのが特徴です。(ランキングにすると上位には出てきませんが、弥生には「りょ!」「おけまる水産」などの非常にゆる~いコミュニケーション絵文字も多数あります!)

8位、10位にランクインした頭を下げる顔文字は、開発本部でいう「ありがとうございます」相当として活用されています。こういうところで社風ならぬ部風(!?)の違いが出るのは面白いですね。

それにしても2位は驚いているのか、何らかで口を閉ざしているのか……

🏆使用数ランキング:顧客サービス本部編

ほうれん草、ここだったのか…………。

さておき、特筆すべきは各リアクションの使用数でしょうか。10位でも他本部の1位と並ぶ勢いです。顧客サービス本部は弥生の中でも最もメンバー数の多い部門ですが、人数差を加味したとしてもかなり積極的に絵文字リアクションが使われていることがわかります

いろいろなチャンネルを渡り歩いて見ていますが、顧客サービス本部は絵文字リアクションだけでなく、文中にも絵文字がちりばめられていることが多く、いつも賑やかで楽しそうな印象を受けます!


余談ですが、実は「ほうれん草」の絵文字を登録したのは開発本部のメンバー。当の本人のチームではいまいち使用頻度が悪く、こんなに使われているとは知らずに一度は削除したという逸話付きです。
自由に部門を跨いで使えるからこそ、それぞれの場所で独自の発展を遂げていったことが分かります。



いかがでしたか?
共通する企業文化だけでなく、職種などにゆるりと影響された各本部の雰囲気が特徴として表れており、想像以上に興味深い結果となりました。

これらを踏まえて各本部のnote記事を読んでみると、また少し違う印象になるかも……?

この記事を読んでくださった方で「Slackを導入しているよ!」という方はぜひ同じようなリサーチをしてみてください!いろいろと考察しがいのある結果がでてくるはず……!

また、今回のデータ集計のために抽出したデータはなんと290MBに及びました。膨大なデータを加工、分析してくれた開発メンバーのみなさん、ありがとうございました!

■この記事を書いた人