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「みんなのロールモデルに話を聞いてみた」(ダイレクトセールス&マーケティングチーム武内さん)

「みんなのロールモデルに聞いてみた」は、チーム弥生のメンバーから寄せられた「ロールモデルのあの人に話を聞きたい!」という要望をもとに、ご本人に仕事の極意やポリシー、テクニック等をインタビューします。

第3回は、人事総務部メンバーからのリクエストで、ダイレクトセールス&マーケティング本部コンテンツチームで活躍する武内さんにインタビューしました。

※本記事はWeb社内報「ヤヨイロ」に掲載の内容を一部加筆・修正して♯オープン社内報として公開しています。
※所属組織は2024年2月現在のものです。

💡管理本部のメンバーの「ここが聞きたい!」
武内さんといえば、社内報にも多数の記事を寄稿していて、どの記事も人気です。業務でも記事制作やディレクションを行っていると思いますが、どうやって自分の強みを生かせる仕事を見つけたのか教えてほしいです!


プロフィール

千葉県立成田国際高校・国際科、上智大学・文学部英文学科を経て、2019年4月1日に新卒で入社。1年目はマーケティング本部パートナー支援課の営業に配属。2年目にマーケティングコミュニケーションチームに異動し、Web記事の制作を担当する。プライベートでは幼稚園児時代からのゲーマーで『太鼓の達人』が特に好き。

今までの人生でやってきたゲームが大体映っているんだとか

営業という仕事に自分の性格が向いていなかった

ー2024年4月で新卒6年目になりますが、今まで弥生で行ってきた業務について教えてください。

1年目は営業に配属され、OJTで仕事を学んでいきました。しかし、営業という職種そのものが自分には合わなかったようで、続けるのが難しくなり、2年目にはコンテンツマーケティングを行うチームに異動になりました。そこではスモールビジネス向けのお役立ちコンテンツや 記事の制作やオウンドメディア運営に4年ほど携わりました。

ー合わないなと思いつつも、それでも1年は営業を続けたのですね。

「人と話すことに苦手意識はあるけれど、本当にできないかどうかはやってみないとわからないだろう」とやっていました。ただ数か月で「やっぱり合わない」と思って…そんな時、社内イベントの運営で作成した名札のデザインを上司が見てくれ、それをきっかけに営業資料などの作成業務を任されるようになりました。その後、資料作成の適性などを評価してもらったことと、コンテンツ作成のポジションに空きがあったことから異動が叶いました。
これからどうしようという話になった際にすぐ他のポジションを会社から提案してもらえて、それはとてもありがたかったです。

自分の「できる」の見つけ方?

ー営業から異動後はコンテンツマーケティングを行っていたとのことですが、具体的にはどのような業務なのでしょうか?

端的に言うと弥生のお客さま、または未来のお客さまになる可能性のあるスモールビジネス向けオウンドメディアの記事の制作です。企画立案から原稿チェック、公開後にお客さまへ記事を届けるための施策や効果測定まで幅広い業務を行っていました。

ー4年間続いたということは、その業務は、営業よりは向いていたと感じますか?

はい、それはもう確実に(笑) やったことのない業務でしたのでもちろん最初はできるか不安でしたが、しばらく経って「これまでの人生経験が役に立つ仕事に就けたなぁ」という感覚に変わりました。

ー世の中、自分に向いていることを仕事にしたいけど自分に向いていることが何かなんてわからない……と悩む方も多いかと思います。武内さんは営業から異動になるとき、コンテンツ制作が自分に向いていると確信していたのでしょうか?

絶対的な確信はありませんでした。やったことない業務ですし、実際に向いているか向いていないかなんてやってみないとわからないと思っていた記憶があります。でもそれでも営業よりは向いてそうだな、くらいの判断はしていましたね。

ーでは具体的に、何をもって「コンテンツ制作の方が営業より向いていそうだ」と判断されていたのでしょうか?

営業の経験だけでなく、今までの人生を振り返って総合的に考えました。以下のような感じで「やりたくないこと」と「できること」を羅列してみるのが個人的にはおすすめです。

こんな感じで、思いついたものから並べていきます。ポイントは”できないこと”ではなく「やりたくないこと」、“できそうなこと”ではなく「できること」に目を向けることですね。できるけどやりたくないことだってあるはずなので、それを無理してやることはないと考えているからです。だから「やりたくないこと」と「できること」。できることについてはちゃんと「なぜそれをできると判断しているのか」の理由を付けるとさらに良いです。

あと、明確に「やりたいこと」がある人はこんなこと考えてないでそれをやったほうがよいです。これは私みたいに「やりたいことはないけど生きるために働きたい」という人向けの考え方です。

見つけた「できる」を伸ばすコツ

ーやったことはないけどできそう、という判断のもと始めたコンテンツ制作の業務。ゼロからどのように能力を伸ばしていったのですか?

とにかく経験を積みました。個人的な考えですが、基礎+その領域特有の知識さえ身につければあとは経験を積み重ねるうちに伸びていくのが「自分に向いていること」だと思っています。コンテンツ制作の基礎は「正確に伝わる日本語の構築能力」だと考えています。それは今までの人生で身についていたので問題はなく、その領域特有の知識はセミナーにいくつか参加して身に着けました。その後はとにかく実践を重ねました。仕事のための勉強を業務外の時間ではしない主義です (笑)

ー武内さんの考えるコンテンツ制作のコツを教えてください。

繰り返しになりますが、コンテンツ制作の基礎は「正確に伝わる日本語の構築能力」だと考えています。そんなの大体の社会人が持ってるだろ、と思われがちですが意外とそうでもありません。

例えば「優しい私のお兄ちゃん」という日本語は「優しい私/のお兄ちゃん」なのか「優しい/私のお兄ちゃん」なのか、どちらとも取れてしましますし、意味が全然変わってしまいます。他にも「○○さんに聞いてみましょうか」という文章は「私から○○さんに聞いてみますね」とも取れますし「あなたから○○さんに聞いてみてください」とも取れます。主語がなくても成立する日本語特有の難しさですね。

このように、「正確に伝わる日本語」かどうかなんて普段は意外と考えていないものなのです。ただ、記事制作時にそれだと時には大変な誤解を招いてしまうリスクがあります。「優しい私のお兄ちゃん」だったら「私は優しい。そんな私のお兄ちゃんは……」または「私の優しいお兄ちゃん」と書くべきですし、「○○さんに聞いてみましょうか」はちゃんと主語のある文章にすべきです。「何を伝えたいか」より「どう伝わるか」を考えて文章を作成するのがコツだと考えます。

ー「正確に伝わる日本語」というところに武内さんのこだわりを感じます。この考えはご自分の経験から来ているのですか?

武内:母国語の違う人の間を取り持って通訳していた経験があります。記事を制作する際に、専門家の方にインタビューを行いその内容を記事化する場合があります。一方で読者は専門家ではない方です。そのため場合によっては、専門家の方の伝えたいことを齟齬なく簡単な言葉に言い変える必要があります。そのときに通訳の経験が活きているなぁと感じました。「異なる”常識”を持つ人の間を繋ぐ」という意味でやっていることは同じだな、と。

ー入社から今まで振り返ってみて、同じように新卒で入社する方々に伝えたいことはありますか?

それぞれのスタイルがあるとは思いますが、自分の苦手なことやできないことに無理して向き合おうとしなくても大丈夫です。あなたの「苦手」は誰かの「得意」で、誰かの「苦手」があなたの「得意」だから、みんなそれぞれ自分の「得意」を発揮できる環境になればいいと私は思うんです。

私は最初の1年営業にいましたが、今振り返ってみても辛かったこととか、大変だったことのほうが印象に残ってるんです。 「○○はできませんが××なら得意です」という主張ができていれば、1年目からコンテンツマーケティングができていたら、私の1年目はまた違ったんじゃないのかなぁと今でもたまに考えます。

苦手を克服するのも時には大事です。ただ人間どう頑張っても無理なものは無理、ってことだってあります。会社の中でも自分の得意を活かせる環境や自分のやりたいことができる環境を探してみてください。

自分に「できる」ことは見つかる

ー2024年からはコンテンツマーケティングの業務を離れてアクセス解析という業務に携わることになりました。

はい。それで今は「今まで真面目にゲームやっててよかったなぁ」と思ってます。

ーゲームですか?

はい(笑) ゲーマーの方ならわかってくれると思うのですが、ゲームって上手くなろうとすると大変な根気やら努力やらが必要になるんですよ。私は昔から「太鼓の達人」が好きでずっとやっているのですが、上手くなろうとするときは「自分の躓く箇所を見つける→譜面の研究→実際に腕を動かして練習→通しで叩いて練習……」という感じで超全力で取り組んでいました。そんなことを数年続けていれば「分析力」「問題解決力」あたりは身に付きますよね。それがアクセス解析に役立つ予定です(笑)

ーなるほど……。本当に何が役に立つかわからないですね。

そうですね。なので、自分の強みや自分にどんな能力があるかなんてわからないという人は、ひとまず自分の人生でやってきたことを羅列してそれぞれを深掘りしてみるとよいと思います。きっと何か見つかるはずです。

武内家に住むカービィさん(一部)。よく見ると個性がありますね

<編集後記>

就職活動では自己分析を通じて「自分に合った仕事」を考えますが、実際にはほとんどの人がやったことのない、未経験の仕事に就くことになります。やってみなければわからない部分もある中で、「合っていなかった場合どう乗り越えるのか」はとてもリアルな問いだと思います。また、これらは新卒入社に限らず、中途での転職や、キャリアチェンジでも同様に、誰でも遭遇し得る出来事です。武内さんの「自分ができること」の考え方は、多くの人の参考になると感じました。

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