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中小企業診断士の資格を取得し、副業開始!事業コンシェルジュを体現していきたい。

弥生では、2022年1月から副業規定が新設されました。制度を活用し、弥生での仕事と副業を両立させて、活躍のフィールドを広げている方がいます。

今回は、2021年に中小企業診断士の資格を取得されたのち、副業をスタートしたマーケティング本部 細田さんに日々の働き方やキャリアアップについてお話しを伺いました。

本記事は、2023年2月に弊社Web社内報「ヤヨイロ」に掲載された内容を一部加筆・修正して、#オープン社内報 としてnoteで公開しています。

弥生のビジョンと中小企業診断士は同じ方向を向いている

――副業を始めたきっかけを教えてください。
細田さん
 大きなきっかけは中小企業診断士の資格を取得したことです。中小企業診断士の場合、資格の有効期限が5年で、その間に実務経験を30日以上積んでおかないと資格を更新できません。せっかく取った資格なので、やるならプロとして報酬をもらえる仕事がしたいと思いました。

――中小企業診断士とは、どんな資格でしょうか。
細田さん 経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。中小企業や個人事業主などの経営課題に対応するための診断やアドバイスを行う専門家です。経営コンサルタントとして独立して活動しているのは3割程度で、多くが企業内診断士として企業に所属しながら活動しています。かつては副業を認めない会社が多かったけれど、現在では多くの会社が副業を解禁しているので、診断士としての報酬を得ながら活動する企業内診断士も増えていますね。

――細田さんも資格取得の段階から副業を考えていたのですね。
細田さん はい。弥生がビジョンに掲げている「事業コンシェルジュ」と、中小企業診断士の業務は親和性が高く、同じ方向を向いているので相乗効果が得られればと。副業をすることで会社の業務にも還元できるのではと思いました。

共有・共生・共創の力を活かし、お客さまの事業の立上げと発展の過程で生まれるあらゆるニーズにお応えする「事業コンシェルジュ」

Vison(弥生のありたい姿)

――実際に仕事を得るのは簡単ではないですよね。どのように探されましたか。
細田さん 先輩や知人からの紹介が一番多いですね。中小企業診断士の協会に所属し、まずはそこで紹介してもらいました。あるいは、業務委託で仕事を紹介してくれる団体もあるので、そこに所属して探す形もあります。

――競争が激しいイメージがあります。
細田さん それが意外にそうでもないんです。中小企業診断士は税理士や弁護士のように、資格がないと扱ってはいけないという独占業務がないため、活動範囲が広いのが特徴です。事業者さんが経営で困っているさまざまな課題について、一緒に考えながら解決していくので、1人ではこなしきれない場合も多く、他の中小企業診断士から仕事を回してもらったり、「手伝ってほしい」と声が掛かったりすることがけっこうあります。

――資格を取るまでは大変そうですが、取得後はいろいろなチャンスがありそうですね。

副業の経験が弥生の仕事にも役立っている

――副業では、普段どんなお仕事をされていますか。
細田さん 報酬をもらっている仕事は主に2つあって、1つは執筆です。資格を取るまでは知らなかったのですが、経営コンサルティング実務や中小企業診断士の受験生向け専門雑誌というのがあり、そこに記事を書いています。もう1つは、地域の商工会議所が行っている経営相談窓口業務です。先輩から紹介された仕事で、月1回1日5時間、事業者さんからの相談を受けています。内容は新規事業の立ち上げ、起業・創業の助言、融資を受けるための事業計画書のチェックなど様々で、今最も多いのは補助金の相談ですね。

――幅広く対応されているのですね!勉強した知識で対応できるのでしょうか。
細田さん 専門的なアドバイスもしますが、身の上相談を聞くこともよくあります。話に耳を傾けて「大変でしたね」と共感しながら、その事業者さんがどういう状況にあるのかを踏まえて、解決のお手伝いをする感じなので、勉強した知識のみで対応できるとはいえませんが、ものすごくハードルが高いというほどではありません。

――具体的には、どんな経営相談があるのでしょうか。
細田さん 脱サラをして地元で寿司屋をやりたいという起業の相談が印象的でした。もとは百貨店で水産物のバイヤーをしていた方で、日本だけでなく世界中においしい魚がたくさんあることを知ってもらい、多くの人に食べてほしい、ゆくゆくは子ども向けに食育もしたいという熱い思いを持っていました。実は私の娘は生魚が食べられないので、「どうしたら食べられるようになりますか」と逆に相談したりして、話が弾みました。当時すでに事業計画書を書かれていて、融資の話もしていたので、今頃は開業準備に入っているんじゃないかと思います。

――どんな場面で、副業が弥生の仕事に活きていると感じますか。
細田さん 新しいサービスの企画を考える上ですごく役に立っています。事業者さんの生の声を聞いているので、その裏付けをもとに企画立案ができ、説得力が増したと感じています。また、弥生にも各種補助金に関する情報ポータルサイト「資金調達ナビ」がありますが、その運営をサポートする際にチェックがスムーズになりました。やはり事業者さんと直接やりとりをする機会がスキルアップにつながっています。

――事業者さんがどのようなことに困っているのか、直接話を聞ける機会は貴重ですね。逆に、弥生の仕事が副業に活きているという実感はありますか。
細田さん それはもうたくさんあります。まず、初対面でも弥生の名前を出すと、ほぼ全員が弥生のことを知っていて、3人に2人の割合で「当社も弥生を使っています」と言われます。そこで一気に距離が縮まるのは大きいですね。この仕事は信頼関係をつくって相手の本音を引き出すことが大事なので、非常に恩恵を受けています。

副業を考えているなら、まずは行動を起こすことが大事

――会社の仕事と副業を両立するのに、難しい部分はどこですか。
細田さん やはり時間の管理が大変ですね。平日は会社の仕事、土日に副業というようにすみ分けはしていますが、なかなか杓子定規にはいきません。家族の決まりとして、土日のどちらかは家族との時間に当てていますが、執筆の仕事の締め切りが迫っていたり、急に事業者さんとの相談業務が入ったりするので、こちらの都合通りにいかないこともあります。実は先日、娘に説教されてしまったんですよ。「お父さん、仕事と私とどっちが大事なの」って。どこで覚えたのか(笑)。ですから、家族との時間をいかに確保するかは今後の課題ですね。

――今後のキャリアビジョンについても教えて下さい。
細田さん 弥生の仕事と副業をもっといい方向に積極的に活用していきたいですね。副業の幅を広げていって、それを弥生の仕事に還元することで、事業コンシェルジュを体現していけたらと思います。

――最後に、副業を考えている方にメッセージをお願いします。
細田さん 副業をスタートするために、必ずしも資格を取る必要があるとは思いません。あってもなくても、まずは行動を起こすことが大事だと思います。行動していると、いろいろな人からアドバイスをもらえますし、仕事を紹介してくれるかもしれません。「○○ができたら副業をしてみよう」「××が終わったら開始しよう」と枠を設けず、とにかく行動を起こしてみてください。また、現在資格取得に向けた勉強をしている方は、合格をゴールにするのではなく、合格後にどんな活動や副業をしたいのかをイメージしながら勉強されるといいと思います。そうすると、今とるべき行動がよりはっきりするのではないでしょうか。

編集後記
「行動を起こすことで、新しい体験が広がっていく」というお話は、私も副業スタートに向けて準備してるひとりとして、その通りだなあと、改めて実感することができました。(執筆:ヤヨイロ編集部 高橋)


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