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みんなのロールモデルに話を聞いてみた【開発本部かとあずさん】

今回新しく始まったこの企画では、チーム弥生のメンバーから寄せられた「ロールモデルのあの人に話を聞きたい!」という要望をもとに、事務局がご本人に仕事の極意やポリシー、テクニック等をインタビューします。

今回は開発本部の新卒の皆さんからのリクエストで、QAエンジニアと開発本部のチームリーダー二足の草鞋で活躍する「かとあず」さんにインタビューしました。

※本記事はWeb社内報「ヤヨイロ」に掲載の内容を一部加筆・修正して♯オープン社内報として公開しています。
※所属組織は2023年9月現在のものです

💡開発本部の新卒メンバーの「ここが聞きたい!」
・様々な仕事に携わっているかとあずさん。複数の仕事をどのようにタスク管理しているの?
・常に挑戦されている印象ですが、道を切り開いていくうえで大切にしていることについて知りたい!
・寄稿された社内報記事や日報から感じる文才の豊かさはどのように身に着けられたのか
・日頃のエネルギッシュさの秘訣は?

【かとあずさん(開発本部所属)】  北海道札幌市出身。東京の大学に入学し、1年の4分の1をスキー場に住み込んでアルバイトをして過ごすという学生生活を送る。大学卒業後はIT企業に就職し、テスターとして働く。10年ほど勤めたのち、新天地を求めて転職活動。 2017年2月から現職

仕事中は常にタイムアタック状態

―まず、かとあずさんが普段担当されている業務を教えてください。

入社してから、情報システム部・システム開発部・次世代プロダクト開発の3カ所に異動しましたが、各部署では一貫してQAエンジニアをやってきました。今は開発本部チームリーダーも担当しています。

―QAエンジニアとしては、どのようなことを意識して働いていますか?

テストをする際には、開発者が想定していないことも含めて行うようにしています。製品が市場に出る前にさまざまなテストを行っていますが、それでも販売されてから不具合が見つかることがあります。お客さまにご迷惑をおかけしてしまう他、個人的には自分が気づけなかったことも悔しくて。それは社内でも同じで、何人かで同じテストをした時に、自分は気づかなかったのに、他の人が「ここおかしくない?」って見つけたりすると、毎回すごく悔しいんです。

―かとあずさんは仕事がすごく速いと聞きました。何かコツがあるんですか?

タイムアタックのようなつもりで、今回は前回より10秒縮めようと、いつも集中して楽しくやっています。一つのタスクを何時までに終わらせようとか、何分でやろうとか、単純な作業でもそういうことを考えながらやっていて。おそらくそれで、私は仕事が速いとみなさんから思われているんじゃないかなと思います。

―すごく楽しそうにお仕事をしているように感じられますが、仕事が大変だと思うこともあるんですか?

基本的に仕事は全部大変で、簡単で何も考えなくてもできる仕事はないと思っています。その一方で私は喜びの基準が低いので、どんなことでも全部楽しめるタイプなんです。

ポジティブシンキングなのもあるし、どんな仕事もゲーム感覚でやっていて、さっき言ったようなタイムアタックだけじゃなく、例えば長いスパンの仕事では、その仕事をちょっとずつ区切って、それぞれを終えるたびに「クリアした、よし!」みたいな感覚でやっています。
うまくできなかったり、手こずったりした時も、あまり落ち込むことなく「じゃあ次は違うアプローチをしてみよう」とか、すぐに「次、行ってみよう!」と考えますね。

最初は極端に振り子を大きく振って、徐々に調整していく

―タスクを複数抱えている時に、どうやって優先度を決めて処理すればいいんだろうと悩んだり焦ったりします。かとあずさんはどんなふうにタスクをこなしているんですか?

私は仕事の優先度を自分で決める必要はないと思っていて、どれくらい急いでいるのか、担当者に最初に聞いています。
とはいっても、「いつまでですか?」とストレートに聞くことはあまりなく、その仕事をタスク分解して、「それぞれいつまでに必要ですか?」と聞くことが多いです。
複数の仕事を全く同時にすることはできませんから、実際は一つずつ順番にやっていますよね。だから、新しく来た仕事はどのぐらいかかりそうか、何をやればいいのかまでは、すぐ出すようにしています。
そうすれば、「あの仕事進めなくて大丈夫かな」と不安になることなく、まず一つの仕事に集中して終わらせてから次に行けばいいので、複数の仕事があっても焦ることはないと思います。

―仕事の進行について、担当者や上司に相談する際には、どのようなことを意識していますか?

特に新人の頃にはありがちですが、自分だけで悩みすぎて、相談に行くのが遅くなってしまうことがありますよね。そうすると「もっとはやく相談に来なさい」と言われるはずです。それを取り入れて悩む前に質問に行くと、次は「まず自分で考えてから質問しに来なさい」と言われたりすると思います。そうしたら、今度は少し考えてから質問に行く。そうやって最初は極端に振り子を大きく振って、徐々に振り幅を小さくしていって、うまいタイミングを見つけていくことを意識しています。

同じように、どこまでなら怒られないかということも常々考えていて、社内報とかの原稿もどこまでふざけていいのかなとか(笑)。「社風に合わないからやめてください」って言われたらやめればいいので、やる前から諦めず「とにかく一回やっちゃえ」と、極端に振り子を振ることを意識しています。

まずはとことん真似して、基本ができたら次のステップに

―その社内報の文章ですが、すごくユニークな文体で、読んでいてその文才に感心しています。あのような書き方はどのように身に着けたんですか?

※編集部注
かとあずさんは社内報ヤヨイロに定期的に寄稿してくださっています。癖になる文体で社内にもファンが多いとか。お見せできないのが残念……!

私がよく使うあの文体は私が生み出したのではなく、きちんとした元ネタがあるんです。プロの作家さんが公開している文体で、私はそれを真似して書いただけです。
ただ私の場合、文体のエッセンスを中途半端に真似するのではなく、まるっきり一緒にしています。まずはとことん真似して基本に忠実にやる。自分らしさを出すのは、基本ができた次のステップだと思っています。
それは仕事でも同じで、例えば、この人のドキュメントの書き方はいいなって思ったら、ほぼコピーじゃんって言われるぐらい真似して、それを自分のものにしてから自分流にして行くっていう、2段階のステップを必ず踏んでいます。

―たしかに、プロの真似をすることで文章力があがる近道になりそうですね。そうしたやり方を、メンバーにも伝えているのですか?

伝えていないですね。このやり方は時間がかかりますし、私にはこのやり方が合っていますが、中にはひとっ飛びにアレンジができたりオリジナリティを出せたりする人がいるかもしれないので、そういう才能を私のやり方で潰してはいけないですから。いずれにしても、私はメンバーが迷うところまでは放置しておきます。明らかに迷っているなとなった時に、まるっきりコピーでいいからまずは一回やってみたらというアドバイスはしますが、指示はしないようにしています。

日報で一日一日をふりかえることが成長のカギ

―かとあずさんは日報も毎日書かれていると聞きました。毎日書くのは大変かと思いますが、どういう理由で取り組まれているのですか?

弥生に入社した時、研修で「日報でふりかえりをしっかりやり続けると成長する」と教えていただき、確かにそうだなと思ったのでしっかり書くようにしました。ただ、1週間や10日程度やっただけでは成長なんてしないと思ったので、じゃあ5年続けてみようと。それで私が成長しなかったら、このやり方はおかしいですと、会社に言おうと思っていたんです(笑)。それで5年続けた結果、今ではそれが習慣になりました。

―ちゃんと成長を実感されているのですね。5年間しっかりふりかえりをやり続けたことは、どういった部分で役立ちましたか?

今日はこれを失敗した、だから明日はこれをやってみようと書いたところを翌日の朝に見ることで、今日はこれをやるという一つの目標を立てて仕事ができ、同じ失敗を繰り返さなくなりました。あとは過去に書いたものも見て、例えば1年前にこういうことを言っていたのに、今はできていないなと思ったら、もう一回それを目標にするとか。そういったことで少しずつ成長していったと思います。その結果、入社したときには思ってもみなかった人事リーダーになったり、年収増につながったりしました。

真似して、ふりかえって、自分のものにしていく。

二番手としての自分の役割を意識

―簡単に済ませることもできる日報で、ふりかえりをしっかり続けたことがご自身の成長につながったんですね。
では続いて、かとあずさんが道を切り開いていくうえで大切にしていることがあれば教えてください。

私が自分で切り開いた道はないですね。最初の一人になるのは不得意なほうで、むしろ二番手としての自分の役割を意識しています。周りの方々が新しくこれをやってみようと考えたことに続いていくっていう。誰かが新しいことを始めても、続かなくて終わっちゃうことが多いと思うんですよ。それを組織に広めるのが二番手の役割だと思っています。

例えば開発本部では、仕事をしやすくするためのツールを自主的に作る人がいます。ですが、自分のデスクトップにあるだけだったり、ひっそりアップロードしていたり……というのが数多くあるんです。せっかく作っても、それだけじゃ誰も使わないので、見た目を整えたり使いやすいようにちょっとアレンジしたりして、「こんなのを作った人がいるよ。みんな使ってみて!」と広めています。なので私の方が目立っちゃうこともあるんですけど、本当は作った人の方がすごいんですよ、という伝えることを意識しています。

―かとあずさんについて多くの人が、毎日エネルギッシュだなと感じているようです。会社の仕事の中でエネルギッシュに働ける秘訣は何なのでしょうか?

自分がエネルギッシュだと言われてもピンとこなくて、真面目に黙々と仕事をしているだけです。ただ、もしみなさんがそう感じているのであれば、これが理由なんじゃないかなと思うことがあります。私は仕事をする時は「会社員のコスプレをしている」という設定でやっています。なので、仕事中はコスプレ状態でみなさんとお話ししています。そのコスプレ状態の時はプライベートで失敗したこととか、恥ずかしかったことは出さないよう意識していています。週末に起こった嫌なことを引きずっていないので、それでエネルギッシュに見えるんじゃないのかなって思います。

―そんなかとあずさんには、ロールモデルとなる人はいるのでしょうか?

特定のこの人というロールモデルはいないですね。みんなのことを尊敬していて、誰しもいいところがあるから、そこを真似しようと思っています。
ただ、こんな答えでは面白くないでしょうから、自分のロールモデルを無理やり考えてみました。私は1983年生まれで、同年代に東京ディズニーランドとファミコンとG-SHOCKがいるんです。なかでも東京ディズニーランドは、1983年に誕生したなかで常に1位を取っていて、まだまだ高みを目指しているのがすごくて、これが私のロールモデルの一つかなって感じています。
あとはハローキティと鳥獣戯画ですかね。どちらもいろいろなキャラクターとコラボしていて、「仕事を選ばない」と言われるような固定観念にとらわれない姿勢が本当すごいなって尊敬しています。なので、私も近くにある仕事は全部取っていく姿勢でいこうと思っています。

―そういうかとあずさんの姿を、みなさんエネルギッシュと感じるのかもしれませんね。

そうかもしれないですね。面白そうなことがあったらすぐ顔を出して、これならできるかもっていうのをやったりしているので、関係している仕事がけっこう多いんです。それで、あちこちに顔を出している人っていう意味でエネルギッシュだと思われているのかもしれないですね。

この前はソフトウェアテストシンポジウム参加のために北海道まで!

「会社員のコスプレ」をしていないプライベートはけっこうズボラ

ーSlackの投稿数が多いのも、メンバーがすごいと感じている部分だと思いますが、どうしていろんなことをどんどん発信しているんでしょう。

「1週間でよろしくね」って言われた仕事を、1週間後に終わりませんでしたって絶対に言いたくない。なので、まずは準備してみた、ちょっと困っている、ちょっと進んだ、みたいな状況を全部つぶやいておいて、全員に気にしてもらえるようにしています。「私が困っていることに気づいたでしょ」、「解決法を知ってたら教えて」みたいな感じで、仕事を終わらせるために状況を開示しているんです。私の力でその仕事を完遂させるということには興味がなくて、誰の力を借りてもいいからチームで仕事を終わらせればいいと思っています。

ー逆に他の人の投稿もしっかり見て、コメントしたりしているんですか?

そうですね、常に見ています。自分がリーダーだからというのは関係なく常に見ていて、何か気になることがあったら、それ知っているよと、ヒントや情報になるものを投稿しています。

ー周りを頼りつつ、自身も他の人のことをフォローしているのですね。では最後の質問になりますが、弥生メンバーはかとあずさんのコスプレ状態のお姿しか見てないわけですが、プライベートのかとあずさんはどんな感じなんでしょうか。

会社では与えられた仕事を終わらせることが大事だと先ほど言いましたが、逆にプライベートでは何かを終わらせることはあまり意識していませんし、計画的に何かをすることが本当に苦手で、休日はズルズルと過ごし、今日も洗濯しないまま終わっちゃったとか待ち合わせに遅れたりとか……。けっこうズボラです。エネルギッシュなままきっちり日常を過ごしていると思われているかもしれませんが、会社員のコスプレをしてないときはけっこう雑な感じです。

―意外な一面ですね!
あらためて、本日は貴重なお話をありがとうございました!


編集後記

公式note編集部はマーケティング本部に所属しているため、かとあずさんの開発本部での仕事ぶりを直接拝見することはありませんが、Slackやもくテク、開発者ブログなどあちこちで見かけるため、まさしく「エネルギッシュ」という印象が強かったです。

そんな仕事に関しては完璧!という印象の強いかとあずさんがプライベートは意外と雑というのは驚くとともに、仕事もプライベートも全部頑張らなくていいんだと肩の荷が下りたような心地がしました。

今後も各本部のロールモデルとされるメンバーをご紹介していきたいと思います!

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