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【弥生流お客さまとの向き合い方】お客さまの経理を救う、会計オタクなコンシェルジュ

顧客サービス本部は、最前線でお客さまの対応を行う、弥生のサポート・サービスの要です。

日々お客さまのお問い合わせに対応するメンバーには、「テクニカルサポート」以外に、専門知識が求められる高度なご相談や、お客さまのビジネスを発展させるためのご提案をしているチームがあります。

現在は仕訳相談という、お客さまの業務で日々起こるお困りごとを解決、または専門家をご案内する 業務ヘルプデスクに所属するKさん。
会計は面白いという沼から抜け出せないし、抜け出さない。

そんなKさんの「会計オタク」と「仕事」がマッチングしたエピソード をご紹介します。


専門知識が求められる相談と向き合うKさんの仕事内容とは

ー まず、仕訳相談とはどんなサービスですか?

「この場合、どう処理すればいいの?」「決算書の仕訳が分からない・・・」
導入まもない不安な時期、決算時期の仕訳の疑問をすばやく解消できるようにお電話などでサポートを行っています。

お客さまには「ここまでしてくれるなんて珍しい」といわれるほど、
勘定科目や仕訳方法などを具体的にご説明いたします。
お客さまの事業の立上げと発展の過程で生まれるあらゆるニーズにお応えする「事業コンシェルジュ」として、弥生は業界の中でもいち早く取り組みをスタートし、長年サポートをご提供しています。

ー 具体的にどのような問い合わせを対応されているのですか?

「簿記には詳しくないけれど会計の帳簿付けをしなければいけない」
「決算処理の時にどう処理したらいいのか悩んでいる」といったお客さまに対し、帳簿付けを行うときにどの勘定科目を選んだらよいか回答しています。

例えば、仕事で使用している車が古くなった場合、新しい車を購入するために下取りに出す場合があります。しかし、車を下取りに出した際、帳簿付けの「仕訳」をどうすれば良いのか分からない……。
そんなお問い合わせに、詳しく状況をお伺いしながら回答しています。

ー 経理担当者=経理のプロというイメージがありました。経理の方でも迷われることは多いのでしょうか?

弥生のお客さまはスモールビジネスの方が中心なので、社長がおひとりで経理を担当されていたり、事務の方が一人で経理も総務も人事も担当されていたりするんですよ。

そのため、経理実務がわからないという方も多く、たくさんお問い合わせいただいています。
経理がまったくわからないという方こそ、最初の帳簿付けに慣れる間だけでも、「仕訳相談」サポートを使ってもらうことで「自分でもできるんだ!」と安心していただけると思います。

電話だけではなく、厳選したFAQ(法人個人)もきっと経理実務をしていらっしゃる皆さまのお役に立つと思いますので、こちらでもぜひチェックお願いします!

勉強好きなKさんが「会計の沼」にはまる理由

ー Kさんといえば弥生カスタマーセンターの中でも、「会計に関わる複雑な計算で悩んだらKさんに相談しよう」と言われるくらい知識が豊富な会計のスペシャリストという印象があります。
弥生に入る前はどんなことをしていたんですか?

最初から会計のスペシャリストを目指してまっすぐ進んでいたわけではないんです。実は学生時代も会計の勉強をしていたわけでもなく、服飾の専門学校に通っていました。就職をする際にいろんなご縁があって税理士事務所に勤めたのがスタートです。

そこから徐々に会計って奥深くておもしろいなと思い、もともと勉強することも好きだし…という流れで、会計沼にハマって今に至ります。

ー 会計沼(笑) 
資格も取得しているんですか?

そうですね。もともと全経簿記の上級は取得していましたが、
弥生に入社してすぐに税理士試験の簿記論と消費税法を取得しました。
もちろん取得できずに落ちたものもありますよ!
そこが沼たる所以ですよね。

会計業務の話を聞くと素敵な笑顔がこぼれてしまう、Kさん

ー そんな会計沼の住人であるKさんにとって様々な事例に出会える仕訳相談は天職にも思えます。特に印象に残っている事例はありますか?

BARを経営されているお客さまから「ずっと保管していたプレミアがついたお酒をオークションで売ったんだけどこれって売上なの?」みたいなお問い合わせがあったことですかね。
それがなかなかすごい金額だったので、「あ、そういう世界があるんだ。商売って業務内容がすべてじゃないよな」と印象に残りました。

この場合所得税の所得区分って「事業の雑所得」になるのか「総合課税の譲渡所得になるのかな」考えるのも楽しくて。
その後、回答に含まれないところも気になって調べたりとか。やっぱり勉強好きなんです(笑)

ー そんな勉強家なKさんでも難しいことってあるんですか?

あります!!会計は沼なので!!
例えば、決算が終わったあとに修正しなければいけない箇所が見つかったときなんかは、所轄の税務署や担当者によって見解が異なる場合があるので判断が難しいですね。
知識があっても税理士さんの独占業務はお答えできないですが、知識はつけ続けています。

独占業務
税理士法 第2条第1項第1号~3号により、「税務の代理」「税務書類の作成」「税務相談」は税理士の独占業務とされています。

会計オタクな部分が役立つ仕事に出会ったKさんが今思うこと

ー 会計が好きでたまらないのが伝わってきました。Kさんにとって「仕訳相談」という業務のやりがいはどんなところですか?

自分が今まで勉強してきたことが誰かの役に立っている、ということがやりがいです。

僕たちのサポートはただの操作説明とかFAQをお伝えするだけじゃなくて、お客さまにしっかり話を聞いて時には「あれ?もしかしてその話って実はこっちのことじゃないですか?」と提案したりする。これだけ情報があふれている時代だからこそ、お客さまにとって「自分の場合はどうなの?」という個別の悩みがあるんだと思います。

勉強や、日々のお客さまとのやりとりで蓄積された知識でそれに答えることができる。実際にお客さまから「前対応してくれたKさんって人が詳しかったんだけど、今いる?」と聞かれたときは嬉しかったです。
そういう指名はできないんですけど(笑)

ー 最近ではChatGPTなど、AIも発展していますが、正直どう思いますか?

それでいうと、正直仕訳相談こそAIでいけるんじゃないかなと思うこともあります。ただ、人にしかできないサポートも存在しています。

たとえば、仕訳って「この取引に対しては絶対にこの仕訳!」と決まっているわけではなく「前段階でどう処理していたから今回はこの仕訳になる」というように、お客さまそれぞれの背景、登場人物、金額を伺って初めて判断できることがあります。

AIはだいたいの質問に答えてくれますが、そういった背景を汲んだ正確な回答はできません。ぼんやりとした質問にはぼんやりとした回答が返ってきますし。

だからこそ、僕たちから情報を引き出しに行く必要があるんです。
そうやってお客さまに寄り添って回答したことで、「弥生に聞いて良かった!」とか、背中を押してくれるような、不安を解消できるパートナーだと思っていただけるのは嬉しいですね。

なので、ChatGPTによって僕たちの仕事がなくなってしまうのではないかと思ったりもするんですが、我々の出る幕はまだまだあるんじゃないかな、と。

Kさん自身の専門分野に対する深い関心と情熱があるからこそのお話でした。ありがとうございました!


必殺技みたいだから、スキ

<編集後記>

Kさんの好きな勘定科目は「償却債権取立益(しょうきゃくさいけんとりたてえき)」 だとのこと。 なんと、理由は必殺技みたいな語感がかっこいいからだそう。
仕事といいつつ、沼にハマってしまうのは専門知識が必要な弥生のサポート・サービスの特徴かもしれません。


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