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「DX ≠ IT活用」弥生が目指す、本当の意味でのデジタルトランスフォーメーションとは

とくにコロナ禍以降、聞かない日がないほどに、よく耳にする言葉「DX(デジタルトランスフォーメーション)」ですが、

単純に「電子化」「IT活用」を指す言葉のように使用されていることも多いように感じます。

DXの意味について、「紙の業務をPDFにすること?」「ソフトウェアやAIを導入すること?」など、実際どんなことを指すのか疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日は、弥生が目指す本当の意味での「DX」について、お話しします。

電子化とデジタル化

まず、電子化とデジタル化の違いについて明確に定義したいと思います。

例えば、弥生会計を使用していただくするシーンで考えてみます。

もともと、紙に手書きで帳簿付けをしていたものが、会計ソフトを使って帳簿付けができる。これは、業務プロセスを変えない形での電子化(Digitization)になります。

そのほかに紙の書籍を電子化したり、テキストをOCR機能で電子化することも電子化(Digitization)の一例になります。

それに対し、弥生の機能のひとつである、AIを使用したスマート取引取込を使用して、今まで手入力していた取引記録を自動取込・自動仕訳するようになる。これはデジタルツールを利用して、業務フローやプロセスが最適化されるデジタル化(Digitalization)です。

そのほかに、デジタルツールを利用して、業務フローやプロセスそのものを簡略化することも、デジタル化(Digitalization)の一例として挙げられます。

まとめると、以下のように定義できます。

「電子化」・・・アナログデータをデジタル形式に変換し、コンピューターで扱える形にすること

「デジタル化」・・・デジタルツールを利用して、業務フローやプロセスを最適化すること


本当の意味でのDXとは

では、DXとはどんなものを指すでしょうか?

弥生が目指すDXとは、

デジタルを前提として、業務プロセスの根底から見直すデジタル化をすることにより、圧倒的な業務効率化をもたらすこと

です。つまり、ITツールの導入や施策にとどまらないデジタルファーストのパラダイムシフトと考えています。

例えば、(これはイメージですが)病院にかかったら自動で医療費控除がされたり、商品を買った瞬間に会計帳簿に計上されたり、確定申告はそういったデータを確認してクリック一回で完結できたり・・・

上記のような確定申告、年末調整をはじめとした社会的システム自体に変革を起こすことで、バックオフィスにおける本当の意味でのDXが実現されると考えています。


弥生が社会全体のDXを目指す理由

そんな変革が起こったら、弥生会計がいらない世界になってしまうのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

弥生はそれでもいいと考えています。個社の利益を考えると、会計業務は複雑のほうが、ある意味いいのかもしれません。

しかし、そうではなく、弥生のValue(弥生の価値基準/行動指針)の1つである「お客さまの夢のために」を実現するためには、会計業務をはじめとするバックオフィス業務はシンプルであるべきだと考えます。

複雑な業務を複雑に処理することではなく、業務をシンプル化し、手間なく終えられるようにすることこそが、弥生の価値になると思っています。

会計業務は、事業者が本来やりたい業務ではありません。スモールビジネス事業者のバックオフィス業務が圧倒的に業務効率化して、本業に集中するために、弥生ができることをしていきたいと考えています。

具体的な取り組みについては、次の機会にお話ししていければと思います。